今や生活の中に広がり、手軽に楽しめる紅茶。
紅茶はいったいどのように生まれ、世界に広がるまでになったのか?
何気なく飲んでいるその一杯にどのような歴史が詰まっているのか紅茶の歴史をたどっていきましょう。
- 紅茶の起源は中国から
- お茶が日本に伝わったのは9世紀ごろ
- 日本に紅茶が伝わったのは明治20年のこと
紅茶の起源
紅茶の歴史はかなり古くもともとは中国で飲まれていたお茶が起源とされています。
中国南方地域に自生していたチャの木。その葉を摘んで薬として食していたことがお茶の始まりです。
紀元前59年、前漢の時代にはお茶を飲んでいる記録があることから、このころから現代のようにお茶にして飲むことが始まっていました。
このような古来から現代まで脈々と続く中国のお茶の歴史はさすがですね。圧巻の一言です。
お茶は日本へ
日本にお茶が伝わったのが9世紀ごろで、12世紀ごろに日本各地で栽培されるようになりました。12世紀ごろの日本は平安時代や鎌倉時代なので貴族の世界ですね。
そこから有名な千利休に代表される文化人により日本独自の茶の道、茶道を発展させていきました。
一方、紅茶といえばヨーロッパのイメージですが、ヨーロッパにお茶が伝わったのは17世紀といわれていますので、日本よりずいぶんと後になります。
17世紀の日本は江戸時代で徳川幕府体制のころですね。
紅茶の誕生
ヨーロッパへお茶を伝えたのはオランダの東インド会社で1610年のこと。この時のお茶は紅茶ではなく緑茶でした。
貴族階級などで流行し、徐々に広がりを見せていきます。
はっきりとはしないのですが、お茶が広がっていく中でより発酵が進んだものが好まれ紅茶が誕生しました。
紅茶はインドネシア・インド・スリランカ・ケニアなどを中心に生産されるようになり、世界に広がります。
日本に紅茶がやってくる
日本に紅茶が来たのは明治20年でイギリスから輸入されました。
その輸入された量はたったの100kg。
現在では年間1500万kg以上の量を輸入しているわけですから、
いかに多くの人が紅茶を楽しむようになったのかが見て取れます。
まとめ
簡単に紅茶の歴史を見てきましたがいかがでしたか?
紅茶の歴史を調べると緑茶、烏龍茶の歴史が大きくかかわってきます。
作り方が違うだけで、同じ種類の木から作られるので当たり前といえば当たり前なのですが。
紅茶の深く長い歴史に思いをはせながら味わうといつもの紅茶もより味わい深くなるのかもしれません。